膝の症状|府中市分倍河原 ねもと整形外科リウマチ科|変形性膝関節症

東京都府中市美好町3-7-30・042-367-1600

膝の症状について

変形性膝関節症とは

変形性膝関節症は、軟骨が変性(軟化や亀裂)し、すり減るために起こります。すり減った軟骨の砕片は滑膜に取り込まれて″滑膜炎〟を起こします。
膝に 水がたまる(関節水症)ことがありますが、これは炎症を起こした滑膜から多量の関節液が分泌されるために起こります。
炎症を起こした滑膜からは、さらに炎 症を誘発する種々の化学物質が放出され、軟骨の変性を進行させます。

変形性膝関節症とは

軟骨に変性が進行する一方で、その周辺では骨や軟骨の増殖が起こり、とげ状の骨隆起 (骨棘)が形成されていきます。
この骨棘による機械的な剌激も滑膜炎を悪化させる原因になります。こうして悪循環が起こり、病気が進行します。

診断

【診断方法】
  • エックス線撮影
  • MRI検査
  • 血液検査
  • 関節液検査

治療

薬物療法で痛みや腫れをやわらげながら、運動療法で関節の周りの筋肉を鍛えます。
病気の程度によっては手術を行うこともあります。

薬物療法

痛みをやわらげたり、関節の機能が悪くなることを防ぐために、薬物療法が行われます。
炎症による痛みや腫れを治療するためには、おもに非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)が使われます。また、ヒアルロン酸やステロイドなどの薬を関節内に注射することで、関節の機能を改善したり、炎症や痛みをやわらげたりすることもできます。

運動療法

関節の働きを保ち、良くするためには、運動療法が欠かせません。家庭でできる簡単な運動や水中歩行、ストレッチなどを行うことで、関節の動く範囲を拡げたり、関節の周りの筋肉を鍛えることから関節にかかる負担を軽くすることができます。また、変形性関節症の原因のひとつである肥満の解消にも役立ちます。
ただし、無理な運動をすると、かえって病気を悪くしてしまうこともあります。医師や理学療法士の指導を受けて、適度な運動を続けることが大切です。

装具・補助具

関節を保護したり、支えたりするために、装具や補助具を使うことがあります。「足底板(そくていばん)」や「ひざ装具」を使うことで、関節が壊れるのを防いだり、関節を矯正することができます。杖やサポーターを使えば、関節への負担を軽くすることができます。
装具や補助具で一時的に症状を軽くすることはできますが、関節が壊れたり変形したりするのを防ぐためには、あわせて運動療法を行うことが大切です。

手術

薬物療法や運動療法を行っても症状が良くならない場合や、すでに関節の変形がひどく、日常生活に支障がある場合などには、手術が行われることもあります。
手術を行った場合にも、その関節を動かす筋肉を鍛えるための運動や、関節が動く範囲を拡げるための運動を行うことが必要です。
当院では、手術が必要だと判断した際には専門医療機関にご紹介します。